いざ使ってみて失敗とかしたりしない?
こんなお悩みを解決していきます。
確かにサンポールは、取り扱いに注意が必要な洗剤ですが、この記事を書く僕は、現役のハウスクリーニング業者であり、当然、サンポールの特性についても熟知しています。
実際にサンポールを使って水垢を落とすこともあります。
そんな日々の経験を踏まえ、「具体例」や「失敗例」を示しながら、サンポールの使い方を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読み終える頃には、あなたもきっとサンポールマスターになっているはず。
サンポールって何?
サンポールという、その名前の通り、「酸性」の特性を持った洗剤です。
酸性の洗剤は、アルカリ性の汚れに反応するので、アルカリ性の汚れである「尿石」や「水垢」に効果があります。
主成分は「塩酸」で、その濃度はなんと「9.5%」。
9.5%と言われても、あまりピンとこないかもしれませんが、塩酸は10%を超えると「劇薬」扱いになるため、市販されているものの中では、かなり強い部類に入る洗剤です。
その強さゆえに、取り扱いを間違えると事故が起きること必死。
その代わり正しく使用すれば、頼もしい味方になってくれますので、ここで正しい使い方を学んで、ゴッソリ汚れを落としていきましょう。
まぜるな危険!
サンポールを語るうえで、まず一番最初にお伝えしなければいけないのが、「まぜるな危険」についてです。
酸性の洗剤には必ずこの表記がありますが、具体的には「塩素系洗剤」と混ぜるなということを示しています。
「酸性洗剤」と「塩素系洗剤」を混ぜてしまうと、化学反応によって「塩素ガス」が発生し、これを吸引すると最悪の場合、死に至ります。
強烈な刺激臭が発生するため、すぐに気付くとは思いますが、万が一、発生してしまった場合は、すぐにその場を離れ、部屋を換気してください。
過去の死亡例も、その多くが、塩素ガスが発生しているにも関わらず、その場に居座ったために起きています。
もうすぐで掃除が終わると、つい我慢してしまったのかもしれませんが、すぐにその場から離れれば大事には至りませんので、絶対にすぐに逃げるようにしてください。
定番のサンポールの使い方 トイレ編
それでは実践編!
実際にサンポールを使って、トイレを掃除していきましょう。
まずは便器内にトイレットペーパーを敷き詰めます。
敷き詰めることにより、洗剤を便器内に留めておくことができるので、尿石などに効果的にアタックすることができるようになります。
敷き詰めたトイレットペーパーにサンポールをかけていきます。
尿石や汚れが強い箇所には、たっぷりかけておきましょう。汚れが取れやすくなります。
適度に浸け置くことにより、尿石や汚れが柔らかくなっていますので、このタイミングでブラシでこすっていきます。
もし汚れが取り切れない場合は、「STEP1」からをくり返してください。
以上になります。
くり返すことによって、より一層、洗剤成分が浸透していきますので、頑固な汚れも落ちやすくなります。
その際に、浸け置き時間を延ばすと、より効果的ですが、最長でも10分程度に留めておいてください。
あまり長く浸け置きますと、便器をいためてしまいます。
サンポールで水垢を落とす 応用編
ここからは応用編!
サンポールを使って、水垢を落としていきましょう。
浴室の鏡の水垢を落としたい
クレンザーは「ラップをまるめたものでこする」か、「ラップをスポンジにまいてこする」と、より効果を発揮します。
これは、クレンザーに含まれる研磨剤がスポンジに吸収されないためです。
方法はどちらでも構いません。スポンジにまいた方が、若干、持ちやすくなるかもしれませんね。
これで全ての工程は完了です。
それでも取れない場合は、洗剤を強くするか、研磨を強くするか、いずれかの方法を試していかなければいけません。
酸性洗剤については、後記しますが、サンポール以上に強い洗剤は、さらに取り扱いが難しくなるため、あまりオススメはできません。
研磨については、クレンザーを強くしたいのであれば「茂木和哉」や「ハイホーム」、研磨作業を強くしたいのであれば、「ダイヤモンドパッド」といった方法があります。
ただし、「茂木和哉」も「ダイヤモンドパッド」も、うっすら小傷は入ると思いますので、水垢がどうしても頑固な場合に限定した方が良いでしょう。
浴槽ふちの水垢を落としたい
浴槽ふちにサンポールを使う場合ですが、あまり長時間浸け置くと、変色のおそれがあるため、2~3分ほど浸け置いてはこすってをくり返した方が良いでしょう。
もちろんその都度、水で流してください。
「クエン酸」なら、数時間単位の浸け置きが可能なので、安全に作業を行いたいのであれば、クエン酸の方がオススメです。
水垢が頑固な場合、市販の洗剤では完全に落とし切れないので、物理的な研磨作業が必要です。
まずは、上記でも紹介した「クレンザー」を、お試しください。
それでも無理なようでしたら、、、
「耐水ペーパー」と「コンパウンド」で、仕上げるのが手っ取り早いですが、うっすら小傷が入りますし、場合によってはツヤもなくなりますので、あくまでも水垢が頑固な場合のみ行ってください。
耐水ペーパーには番手と言われる数字が割り振られていて、その数字が小さくなればなるほど、目が粗くなります。
それを踏まえたうえで、
ツヤ出しも一気にやってしまいたいのであれば、下記のように、ツヤ出しもできるコンパウンドがオススメです。白スコッチで磨きます。
サンポールはサビ取りにも使える?
ネット上などで、よく見かけるテーマのひとつです。
結論から申し上げますと、確かにサビは取ってくれますが、サンポールに含まれる「塩酸」では、サビだけでなく、その奥の金属まで腐食させてしまいますので、サンポールを使ってのサビ取りはオススメできません。
金属のサビを取りたいのであれば、「塩酸」ではなく「リン酸」がオススメですが、軽度であれば、「クエン酸」で問題ないでしょう。
まずは直接こすり、取れそうになければ、浸け置きして落としていきましょう。
まとめ
サンポールはとても強い洗剤です。
正しく使えば、強力な水垢落としとして、活躍してくれる反面、使い方を間違えると、大きな事故につながります。
なので、トイレ以外で使うときは、必ず目立たない場所でチェックしてから、使うようにしましょう。
そうすれば、大きな事故はなくせますし、サンポールの良いところだけ、しっかり味わうことができますよ。
プロの手を借りたいときは、いつでもご連絡ください。
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