結論から申し上げます。
もちろん自分でもできます。
ただし、できる部分とできない部分がありますので、本日はそういった部分を掘り下げていければと思います。
ハウスクリーニングは自分でもできる?
まずはどういった部分ができるのかをお伝えしていきますと、端的に言えばご自身で汚した部分はお掃除可能かと思います。
「キッチンの油汚れ」「お風呂のカビ」「水回り汚れ」などがそれに該当します。
それに対し、できない部分・・・あるいはある程度の技術が必要な部分をお伝えしますと、
「窓ガラス」「床のワックス掛け」などが挙げられると思います。
場合によっては「壁紙の張り替え」「エアコン分解クリーニング」なども行いますので、そのレベルまで達すると業者を入れないと対応は難しいでしょう。
もちろん元々の汚れ具合にもよりますが、完璧に仕上げようとすれば、体力的にも技術的にも簡単ではありません。
どこまでやれば良い?
そうなると次の疑問が浮かんでくるかと思います。
そう、どこまでやれば良いかといった部分ですね。
業者からすればやっておいて頂ければ頂けるほど有り難いでしょう。
ただ、それだと当たり前の答えになってしまいますので、ここでひとつ言えることがあるとすれば、客観的に見て汚れが強くなければ問題ないかと思います。
ここでいう問題とは、いわゆる「追加料金」の部分です。
汚れの強さはどうしても主観的な部分も入ってしまいますので、一概には言えないのですが、汚れの強さを見て大家さんや管理会社が料金を上げて清掃業者に委託するケースもありますし、清掃に入った清掃業者が現状を見て、大家さんや管理会社に別途料金を請求するケースもあります。
いずれにしても、ある程度清掃して引き渡さないと「追加料金」がかかってしまう可能性が出てきます。
普段から適度に掃除して生活されていらっしゃったのであれば、基本問題はないですが、心当たりがある方は少し念入りに清掃してから引き渡し方が良いかもしれません。
自分でハウスクリーニングを頼む場合の注意点
「自分でやるのは限界だ」
「業者に頼もう」
そういった声にもお応えします。
ここでひとつ注意点として挙げておきたいのが、必ず大家さんや管理会社に事前確認してくださいといった点です。
大家さんや管理会社が「自らハウスクリーニング業者に受注した」という事実に重きを置く場合、例え清掃業者が入っていようが被せて頼むでしょうし、当然、その料金は敷金から引かれることになります。
柔軟に対応してくれる大家さんもいらっしゃるでしょうが、最悪の場合、ただただ勿体無いことになるだけです。
ご自身でハウスクリーニングを頼む場合は必ず大家さんや管理会社の了承の元、行なってください。
経年劣化に対する考え方
まずは国が定めたガイドラインを見てみましょう。
「貸借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、貸借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による消耗・毀損を復旧すること」
国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」
つまり故意に壊したり、不注意で傷付けてしまった場合、入居者の負担になってしまうということです。
具体的を挙げます。
- 家具を移動した場合にできた傷
- 掃除をしないせいでできた汚れ
- タバコによる壁の黄ばみ
これらは全て原状回復の対象になります。
逆に経年劣化を認められるものについても挙げていきます。
- ベッドやソファなどを置いたことによる床の凹み
- 冷蔵庫の裏の壁焼け
- 日焼けによる天井や壁の変色
- 画鋲の穴(酷くないもの)
これらは経年劣化には当てはまりません。
しっかり基礎知識として入れて、退去時のトラブルに巻き込まれないようにしましょう。
業者だとこんな風にやってくれます
ハウスクリーニング業者の場合、どこまでやってくれるのか簡単にご紹介しておきます。
ざっと紹介しましたが、基本は頼まれれば全てやります。
費用に関してはまちまちではありますが、まるごとクリーニングの場合ですと、5万〜10万ぐらいといったところでしょうか。
ただ、安かろう悪かろうでは意味がありませんので、口コミやビフォーアフターなどを掲載している業者で頼まれることをオススメいたします。
あるいは見積もりだけなら、良心的な業者だと「無料」でやってくれますので、その際の対応や雰囲気などで決めても良いかもしれませんね。
高い買い物ですから、どうぞご慎重に。
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